


日航機・墜落2日め 2:13 群馬県上野村
北関東新聞社取材記者・佐山、神沢のふたりは日航墜落事故の対策本部の前線基地に到着した。
5:38 北関東新聞社・編集部
編集部にいる記者たちは、テレビを食い入るように見つめていた。

ニュース「墜落現場を確認しました」
「墜落現場を確認しました」
「えー思わず手を合わせたくなるような惨状です」
「現場は群馬県と長野県境に近い・・・」

田沢「どこだよジャンボは?」
ニュース「標高2112メートルの小倉山から東5キロほどの山の中です」

「おおっ!」
テレビを観ている一同がどよめいた。

山中に白いものがテレビに映っている。
亀嶋「このキラキラ光ってるのが... 機体ってことか」

玉置(たまき)「ひとは...ひとはどこにいるんですか?」
「ひともこなごなってことですか?」
唖然とする編集部員たち。そこに共同通信の放送が入った。
「共同通信ニュース速報。群馬県多野群上野村の南西御巣鷹(おすたか)山」

「繰り返します。日航123便の墜落現場は」
「群馬県多野群上野村の南西御巣鷹(おすたか)山」


そのころ、消防、救援隊、群馬県警は、墜落現場をめざして山道を進んでいた。



県警のシリについて佐山・神沢両記者も山道を進んでいた。

そんなさなか、階段を昇っている最中、佐山に続く神沢が足をすべらせた。

「うわあっ!」山肌を滑り落ちる神沢。

「かんざわ!」佐山が大声で呼んだ。

佐山「かんざわぁ ぶじか!」

他の取材班が現場に到着したころ、無事に佐山と神沢は道にはぐれて山を歩いていた。
神沢「沢の水やばいんじゃないすか」

佐山「知ったことか、そんなの!」


佐山は沢の水を飲むと上空を見上げた。

尾根の向こう側から黒煙とヘリコプターが旋回しているのが見えた。
北関東新聞社・編集部

背広の男が歩いていた。

男「現場雑感です」

等々力「サンキュー」

等々力「あいつらが間に合わなきゃ、こいつを使わざるをえないなぁ」
追村「なあ、そいつはー?」

等々力「ブツが届かなきゃ、しょうがないだろ」

追村「現場雑感とストレートニュース、いっしょにするなトドロキー」

事故現場を目指して急いで山を登る佐山・神沢

神沢が足を止めた。

佐山「どうした、カンザワ」

神沢「スペードのエースです」

佐山「日航機に積んであったのかな」


佐山が前を振り向くと小さなゴミと煙が吹いてきた。

佐山は先を急いだ。
北関東新聞社・編集部

悠木が立って、あたりを見回すと、







田沢が、ニュースを観ながらなにやら書いている。



ゆっくりと歩きながら、田沢の背後から書いている原稿を見る悠木。




悠木は田沢の原稿を引ったくり、もちさった。

田沢「なにしやがんだよー」

悠木「てめえこそ何してんだ」


「こんなもんおれが書けっていったか?」

岸 「おおー、もう、どうしたんだよぅ」

悠木「テレビ眺めて共同電をいじってやがった バカ野郎が」

吉井「うちの現場雑感に化けさせようってんですか?」

岸 「誰の指示だよぅ」

田沢「部長だよ。文句があんなら、そっちに言えよ」

岸 「おい、ちょっと...」
「悠木っ!」

悠木「部長」


「こんな恥ずかしいことはよしにしましょうよ」

等々力「しかたないだろ。うちは全滅なんだから」

悠木「まだわからんでしょうがっ!」

等々力「まぬけな全権の尻ぬぐいしてやってんだぞぅー」

悠木「ふざけんなー!」
きれた悠木は部長の机の横のゴミ箱を蹴った。



ゴミ箱がカーンと音を立て、驚く等々力。

悠木は怒って等々力の前に出ると、


等々力の目のまえで、田沢の原稿を破った。


悠木「雑感は佐山が出稿します。」

「締め切りまで8時間ありますから」



悠木は原稿を勢いよくゴミ箱に叩き込んで持ち場に戻っていった。

驚く等々力。

亀嶋「おい、みんなも仕事、仕事」


追村「ああ、おっかねえ」
< 続く >
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追記:
今日は5:30終了です。
明日はお休みして、続きはあさった書く予定。

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